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繁殖に付いて

ちびコリ〜 長い間コリドラスを飼っていて愛着もわいてきて,日がな一日眺めているのも良いけれど,たまには繁殖とかして卵なんか産んでくれてもいいんじゃない?って思ったことのある人はたくさんいるかと思います.
また,友達の所で「卵が産まれたよ〜」とか「稚魚ってかわいいんだよ〜」とか聞くと,同じように飼育しているのになんで自分の所では「何で産まれないんだろう?」って思ったことがある人もこれまたたくさんいるのではないのでしょうか?
でも,いったいどうやったらかわいいちびコリを見ることが出来るのでしょう?

前書き
繁殖に限らず飼育にとっても一番必要なものは だと思っていますが,それだけではなんなんで...
私の所では,アドルフォイ,ステルバイ,ハスタトゥス,パンダ,アエネウス等が繁殖してくれているのですが,その時取った方法を,熱帯魚屋さんや雑誌から仕入れた方法などを交えて書いてみたいと思います.なお,あくまで私の取った方法です,飼育する環境や種類などさまざまなで当然他の様々な方法もありますし,相手は生き物です,ここに書いてある方法をとったからといって必ず繁殖するわけではないことをお忘れなく.
なお,繁殖で生まれてきた稚魚にもいわゆる奇形の魚が出来ることが有ますが,自分で繁殖させたのですから,一緒に生まれてきたほかの稚魚同様に愛情を持って大切に育ててあげましょうネ.

準備
さて,繁殖させるためには,当然雄と雌が必要なのですが,熱帯魚にも相性が有るみたいで1対1のお見合いよりは,複数で飼育した方がいい結果が出やすいようです.慣れてくれば雌雄の判別もほぼ間違い無く出来るようになると思いますが,熱帯魚屋さんに聞けばたいてい雄と雌を見分けてくれます.また,すでに買っている場合でも5-6匹いるのでしたらたいてい雄と雌が入っていることでしょう.ちなみに同じ便で入ってきたものだったら,他のよりぽっちゃりしていて,ちょっと大きく体高が有るのが雌の場合が多いです.
また,コリドラスの場合雌より雄の方の数を多くした方が,たくさん卵を取ることが出来ると思います.

前触れ
コリドラスに合った環境で,愛情と良質の餌をバランスよくあげていると,やがて雌はお腹がより一層まあるっこくなってきます.
しばらくすると,水槽の中で雄が雌を追いかけ始め,あっちに行ったりこっちに来たり,前になったり後ろになったりと,日ごろは人が近づくとささっと物陰に隠れてしまうのに,そんなことはまったく意に介さずにせわしなく必死でおいかけっこを続けるようになります.

産卵(Tポジション)
そうなったら産卵間近,たいていは朝方(夕方や昼間も有りました)に,激しくおいかけっこをしていた雄と雌がやがておいかけっこをやめて,Tポジションと言うコリドラス独特の,雌の口の前に雄が横になる形をとって(雌雄の形がローマ字のTに見える),雌の口に雄の精子を入れると言う作業が行われます.このとき雄は多少斜めになって精子を出すのですが,出し終わった後数秒のあいだぽけ〜っとわれを忘れたように自失しているみたいです.

C.アエネウス
C.ステルバイ

産卵(産みつけ)
この作業が終わると雌は腹鰭のなかに,1-2個(アドルフォイの場合:他の種類によっては20個ほど)の卵を産んで,卵を抱えたまま産卵する場所をあっちに行ったりこっちに来りして探しまわり,水槽のガラス上部や大き目の水草等に卵を産みつけます.
これを2-3分の休憩をはさんで,30-40個ぐらい(アドルフォイの場合:他の種類によっては数百)の卵を産むまで繰り返します.

C.アエネウス
腹鰭の中に沢山の卵

産みつけられた卵 (直径約1.3mm)
C.ステルバイ
腹鰭の中に卵1個

産みつけられた卵 (直径約1.8mm)

卵の隔離
産卵が終わったら卵を水槽内から取り出して別の水槽に入れます.同じ種類のコリドラスしか入っていないのでしたら卵の入っている水槽内でそのままにして孵化を待っても良いのかもしれませんが,そのままだと他の魚に食卵されたり,産まれてきたちびコリが食べられちゃったりするので,取り出して目の届くところで管理した方が生存率は高いようです.
水の漏れない(スリットの無い)プラスチックケースか水槽内に取り付けることの出来る治療箱として売られているものを用意し,ミニフィルタかエアレーションセットを取り付けます.水槽内の水をその中に入れたら,産み付けられた卵をその中に取り出します.産み付けられて間も無い卵は粘着性が有るので,指で簡単に取れますが,時間が経つとしっかりくっ付いてしまい取るのが大変になりますので早目に取り出しましょう.数が多い場合は薄い剃刀などで一変に取っちゃうという方法もあります.

卵の管理
取り出した卵が無精卵だった場合はカビやすく,またカビは有精卵にも移り有性卵をもカビさせてしまう可能性が有るので,1個1個がバラバラになるようにし,私の場合念のためカビ予防としてアマゾングリーンを入れています.(以前はメチレンブルー)
卵の入った入れ物を水槽内に取り付ける場合は,ほとんど水温には気を遣わなくっても良いので楽なのですが,別途ヒーターを必要とする場合は卵や孵化した稚魚がやけどしないように十分注意が必要です.
また,水槽内に取りつける場合は当然水槽の上部になり,照明が間近であたるようになってしまうので温度が高めになるのと影が出来ないので,多少覆ってあげるようにします.
水温等にもよりますが,卵は3-5日ぐらいで孵化するのですが,孵化するまでに白っぽくなってしまったものは残念ながら無精卵で,やがてカビてしまいますので破棄します.

孵化直後
毎日ワクワクしながら観察していると,有る時小さいものがちょろちょろしているのを見つけることが出来ると思います.よーく見るとおたまじゃくしをちっちゃくしたような形をしていて,お腹がぷっくらした形をしているのですが,このぷっくらは,孵化して2-3日は食べなくても大丈夫なように栄養の入っているヨークサックと言うものです.
2-3日してから餌をあげ始めるのですが,最初の1-2日は市販の稚魚用餌を与え,それ以降は出来る限りブラインシュリンプを湧かしてあげるようにしています.これは,生まれてから2週間ぐらいの成長が盛んな時に,良質の蛋白質をあげると成魚になった時に骨格がしっかりとした体系に育ちやすく,そうでない場合背骨が曲がったりする場合が多いためです.

その後
2-3週間すると,ひげも観察できるようになり体系もコリっぽくなってくるのですが,それにひきかえ体の模様はあまり親に似ていないので,ちょっと心配してしまうかもしれませんが,5-6週間もすると模様少しずつ親に似てくるようになります.
稚魚水槽の中で飼育していたちびコリですが,体長が20mmを超えるぐらいになったら本水槽のほうに移してもいいころだと思います.
広い本水槽の中でちょこちょこ泳ぎ回るちびコリってとってもかわいいものです.

コリドラスに適した環境
何の問題もなく飼育できているのでしたら,コリドラスにとっても問題のない環境なのでしょうが,問題のない環境と適した環境とは違います.
基本的に生まれ育ったところの環境がコリドラスに適した環境といえるかと思いますが,ワイルドのコリドラスだったら,採取されたところと同じような環境だし,ブリードされたコリドラスだったら,生まれた水槽の環境がそれにあたるでしょう.
でも,すべて同じ環境にできるわけではないし,採取や生まれた環境がわかるとは限りません.ただ,コリドラスの種類によってある程度適しているといわれている環境がありますので,うまく産卵してくれない場合は,これらの環境に近づけてあげるといい結果を生む場合もあります.
一般的にコリドラスに向いている環境は以下のものです.ただしあくまで一般的なもので,異なった環境を好むコリドラスもいますので,より詳細は熱帯魚屋さんやコリ本などで調べてみてください.
1.水質は弱酸性(6.0-7.0)で軟水
2.ある程度水流がある
3.流木や水草など身を隠す場所がある
4.照明はそれほど強く当てない
5.ブラックウォーター
また,何かのきっかけで産卵活動が誘発されると言う場合もあるようです.
1.通常の水温より3-4度低い温度で水換えを行う
2.水換え時に水面にシャワーのように水をあてる
3.いつもより多め(半分ぐらい)に水換えをする
4.低気圧が来ているときに水換えをする.

最後に
コリドラスも生き物です,決して人の考えるように行動してくれません.上記作業でもすぐには産卵してくれないかもしれませんが,けっしてあせらずに辛抱強〜く自分のできる最善の世話を続けてあげましょう.すると,ある日突然うれしい知らせで驚かせてくれるかもしれません.
命ある生き物を飼育していることを忘れずに!.


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